井岡一翔と再戦なるか? 準備進む田中恒成「この階級にいる強い選手を全員倒したい」

2022年07月13日 08:00

格闘技

井岡一翔と再戦なるか? 準備進む田中恒成「この階級にいる強い選手を全員倒したい」
田中恒成 Photo By スポニチ
 13日のWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチは国内のライバルからも熱い視線が注がれる。王者の井岡一翔が18年大みそかのリベンジを果たして防衛するのか、挑戦者ドニー・ニエテスが再び老練さを発揮するのか。
 ベルトの行方を見守る一人は田中恒成(27=畑中)だ。6月末に同級のWBOアジアパシフィック王座を獲得し「早く世界チャンピオンになりたい」と世界4階級制覇への再挑戦を表明した。この試合前からWBO3位につけており地域タイトル獲得により、ランクはさらに上昇する見通し。これまで3階級制覇を果たした同団体を現級でもターゲットにするのが世界再挑戦へ最短距離だろう。畑中清詞会長は「WBOの総会が10月にプエルトリコであるので、そこに恒成を連れていこうと思う」とアピールに努める姿勢を示した。

 13日の試合で今後のメインターゲットが定まると言っていい。20年大みそかに8回TKOで一翔にプロ初黒星をつけられ、4階級制覇を阻止された田中が再起2戦で下したのは石田匠(井岡)と元井岡ジムの橋詰将義(角海老宝石)。たまたまタイミングが合ったマッチメークながら結果的に一翔対策の一助になる試合だったと思われる。今春に約2カ月間の米ラスベガス合宿では、一翔ともコンビを組むトレーナーのイスマエル・サラス氏に師事した。「サラスがみんなに教えているボクシング」を吸収できたという。これも復帰2戦と同じ効果を期待できそうだ。一翔との再戦へ準備は進んだ印象を受ける。

 田中が5位につけるIBFでは、今年2月に新王者となったフェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)に対し、10度目の防衛に失敗した前王者ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)が再戦条項を行使する意向を示している。田中陣営はこちらの動向も注視しながら世界挑戦機会を探る方針。本人は「(世界再挑戦の相手は)誰でもいい。自分は相手を選んでやるタイプでもないし、決まった試合を戦って絶対に取ります」と話す。「この階級にいる強い選手を全員倒したい。4つのベルトを全部取りたい」という野望を抱くからだ。一翔をはじめライバルが現級の世界戦線にいるのなら、いずれ対戦する。その順番は問わない、強気な姿勢が頼もしい。

 WBO世界フライ級王者の中谷潤人(M.T)も近い将来のスーパーフライ級進出を表明しており、熱い闘いが今から待ち遠しい。

おすすめテーマ

2022年07月13日のニュース

特集

格闘技のランキング

【楽天】オススメアイテム