井岡一翔と再戦なるか? 準備進む田中恒成「この階級にいる強い選手を全員倒したい」
2022年07月13日 08:00
格闘技
13日の試合で今後のメインターゲットが定まると言っていい。20年大みそかに8回TKOで一翔にプロ初黒星をつけられ、4階級制覇を阻止された田中が再起2戦で下したのは石田匠(井岡)と元井岡ジムの橋詰将義(角海老宝石)。たまたまタイミングが合ったマッチメークながら結果的に一翔対策の一助になる試合だったと思われる。今春に約2カ月間の米ラスベガス合宿では、一翔ともコンビを組むトレーナーのイスマエル・サラス氏に師事した。「サラスがみんなに教えているボクシング」を吸収できたという。これも復帰2戦と同じ効果を期待できそうだ。一翔との再戦へ準備は進んだ印象を受ける。
田中が5位につけるIBFでは、今年2月に新王者となったフェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)に対し、10度目の防衛に失敗した前王者ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)が再戦条項を行使する意向を示している。田中陣営はこちらの動向も注視しながら世界挑戦機会を探る方針。本人は「(世界再挑戦の相手は)誰でもいい。自分は相手を選んでやるタイプでもないし、決まった試合を戦って絶対に取ります」と話す。「この階級にいる強い選手を全員倒したい。4つのベルトを全部取りたい」という野望を抱くからだ。一翔をはじめライバルが現級の世界戦線にいるのなら、いずれ対戦する。その順番は問わない、強気な姿勢が頼もしい。
WBO世界フライ級王者の中谷潤人(M.T)も近い将来のスーパーフライ級進出を表明しており、熱い闘いが今から待ち遠しい。