平本蓮から見えた“天心VS武尊”とは?ダウンシーンにガッツポーズ「唯一の幼馴染…本当に頑張ってきた」
2022年12月10日 21:13
格闘技
平本はK-1でプロデビュー、那須川はRISEでプロデビューして2人は異なる団体でプロデビューした。那須川はデビューしてから無敗街道を走っている中で15年8月の「BLADE FC JAPAN CUP 2015 ―55kgトーナメント」を全試合KO勝利で優勝した後のリング上で「55キロでやりたい選手が1人います。K―1の武尊選手ですが、かかってこいやって感じです。全試合KOなので僕の方が上だと思っています」と武尊に対戦アピールした。
そこからファンはドリームカードである“天心VS武尊”に期待した。しかしその頃は武尊の方が知名度はあったため、武尊ファンから那須川の元に「お前なんか調子に乗んな」「武尊の方がかっこいい。お前はブサイク」などかなりの誹謗中傷が届き、平本はその誹謗中傷を見ていた。
そしてとある時に平本は「K―1来てぶっ飛ばして、名前を上げりゃいいじゃん」と那須川に話した。しかし那須川は「俺はRISEで自分の方が知名度を上げて向こうからやりたいと言わせる状況にする」と平本に返した。平本は「なかなか難しい」と思っていたが、那須川はプロボクシング元5階級制覇王者フロイド・メイウェザーと対戦するなど、平本へ伝えた言葉通り武尊の知名度を追い抜いた。
「THE MATCH」が決まった時は「嬉しかった」と率直に思ったのと同時に「自分はK-1でやってきた思いもあって、武尊さんに頑張ってほしいという気持ちもあって、2人とも一緒ぐらいに頑張れという思いがあった。もうとにかくいい試合をして、どっちも頑張ってくれみたいに思っていました」と戦前の思いを吐露した。
しかし試合で那須川が1ラウンドに武尊からダウンを奪ったシーンには「アイツ(那須川)は本当に頑張ってきたと思うから」と自然にガッツポーズが出たと明かした。
那須川は“努力の天才”のトップアスリートだという。「あれだけ努力したら報われなきゃ可哀そうだなって思うし、アイツは天才じゃなくて努力の数が違う人間だと思う。負けず嫌いすぎてちょっと人間じゃない。格闘家というよりトップアスリートですよね」と話した。