注目の4団体統一へ井上尚弥「KOだろうが判定だろうが、ボクシングの素晴らしさを伝えられたら」
2022年12月10日 14:58
格闘技
――ベルトを4つ集める意義は。
「4本ベルトを集めるというのはバンタム級でNo・1ということを示す、自分にとっては凄く必要なベルトだと思っているので、このベルトを4本集めてからスーパーバンタム級に行くなり、次の進路を決めていきたいと思う」
――国民的な注目を集める一戦と期待される。どのような試合を国民に伝えたいか。
「4団体統一という試合の最後の相手になるポール・バトラーは前戦のドネアとスタイルが違って12ラウンドフルに使って戦ってくる選手。もちろん倒す準備も、長引いたとしてもそのボクシングに対応する準備もしてきたので、KO決着だろうが判定決着だろうが、ボクシングの素晴らしさを伝えられたらと思う。12月13日は今までに見せたことのないボクシングをすることもあると思うし、全てリングに上がってから直感力で戦いたい」
――大橋会長が米国合宿から帰ってきて1・5倍強くなったと話していた。
「技術がどうのこうのというよりも精神的に、米国でスパーリングをこなして凄く意味のあるトレーニングだったのかなと。1・5倍ぐらいは強くなったんじゃないかと思います」
――バトラー陣営からはデゥフェンスが弱点とのコメントもある。
「本当にディフェンスに徹したら、きっと一発ももらわない自信はある。そこはボクシングですから自分も倒しにいくわけで、その中での被弾というのは少なからずあるが、実はディフェンスが一番得意なんだよというのを見せていきたいと思う」
――髪を黒く染めた理由。
「よくぞ聞いてくれました、その質問。染めたというより、地黒なんですよ。4団体統一戦、初心に戻ってと。たぶん髪の色を黒くして最後に試合をしたのは21歳の時。髪の毛はその時の気分、テンションだったり、全て含まれて気持ちが現れると思っている。4団体統一へ向けた意気込みとして初心に帰ろうかなと。それで黒にしてみました」
――大橋会長はスピードとパンチ力が1ラウンドから火を吹くと話している。そういう戦い方をするか。
「今のところ、その作戦はございません」
――バトラー相手にこれだけはやってはいけないと思っていることは。
「非常にテンポが良くて、足が常に動いている選手なので、そのテンポだったり、そういったものを持っていかれないようには気をつけていきたい」
――真吾トレーナーへ。バトラー陣営からの弱点の指摘について。
「ディフェンスに関しては相手もあるし、流れによっては打った、下げたというのはあると思う。ただ、尚弥の場合は適所で対応できる。それも踏まえて全然心配はしていない」
――状態は。
「バッチリですね。今回の試合へ向けて全てやれることはやってきたので、自信を持って当日を迎えられます」