重量級の合同プロテストで5人が合格 力士体形132キロの中定大輔「太っていてもできると」

2023年02月10日 17:53

格闘技

重量級の合同プロテストで5人が合格 力士体形132キロの中定大輔「太っていてもできると」
プロテストのスパーリングで右を振る中定大輔(左) Photo By スポニチ
 ボクシングのプロテストが10日、東京・後楽園ホールで行われ、重量級5選手が合格した。合格したのはヘビー級の内田博人(34=宇都宮金田)、斉藤勇輝(26=EBISU K’s BOX)、イヘグロ慶(30=渡嘉敷)、中定大輔(35=カシミ)とクルーザー級の菊地康二朗(25=セレス)。東日本ボクシング協会は国内重量級の活性化を目的に、5月19日の「ボクシングの日」興行(後楽園ホール)で重量級4階級(スーパーミドル級、ライトヘビー級、クルーザー級、ヘビー級)の賞金トーナメントを計画しており、この日は“合同プロテスト”となった。
 実技テストのスパーリングでは、体重102キロの内田と132キロの中定が対戦。ともにアマ未経験ながらヘビー級ならではの迫力あるパンチの交換を2ラウンド披露して関係者を驚かせた。身長1メートル75で、一見すると力士を思わせる体型の中定はサイズに合ったヘッドギアやファウルカップがなく、スパーリング中にファウルカップがずり落ちてきてしまい、さらに紐が切れるハプニングも発生。2回途中からはファウルカップを外してスパーリングに臨んだ。

 兵庫県南淡路市出身で高校、大学と柔道に取り組んだ中定は社会人になってから体重が増加。運動目的で「カッコいいし、やりたかった」というボクシングを三重県鈴鹿市のジムで始め、その後は転勤先の石川県金沢市でカシミジムに入門。昨年12月にプロテストの年齢制限を超える35歳となるのを前に、樫見直幸会長から「最後のチャンスだから受けてみないか」と勧められて受験したという。ヘビー級の練習相手がいないため普段は約60キロの選手とマスボクシングをしているという中定は、久しぶりというスパーリングを「相手(内田)の方がむちゃくちゃ上手だった」と反省しながらも、「太っている人でもできるというのを見せたい。もうちょっとシャープになって頑張りたい」とプロデビューを見据えた。

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