元プロレス団体練習生のイヘグロ慶もプロテスト合格「花形のヘビー級でやれるのは面白い」

2023年02月10日 19:29

格闘技

元プロレス団体練習生のイヘグロ慶もプロテスト合格「花形のヘビー級でやれるのは面白い」
プロテストを受験した(左から)内田博人、菊地康二朗、斉藤勇輝、イヘグロ慶、中定大輔 Photo By スポニチ
 ボクシングのプロテストが10日、東京・後楽園ホールで行われ、重量級5選手が合格した。合格したのはヘビー級の内田博人(34=宇都宮金田)、斉藤勇輝(26=EBISU K’s BOX)、イヘグロ慶(30=渡嘉敷)、中定大輔(35=カシミ)とクルーザー級の菊地康二朗(25=セレス)。東日本ボクシング協会は国内重量級の活性化を目的に、5月19日の「ボクシングの日」興行(後楽園ホール)で重量級4階級(スーパーミドル級、ライトヘビー級、クルーザー級、ヘビー級)の賞金トーナメントを計画しており、この日は“合同プロテスト”となった。
 体重99キロで、父がナイジェリア人、母が日本人のイヘグロは元プロレス団体練習生。23歳で全日本プロレスに入門もデビューには至らず、その後テストに合格したWRESTLE―1も経営難を受けて退団した。ムエタイでアマの試合に出場したり、社会人ラグビーのチームにも所属したが、「また格闘技をやりたい」と28歳で渡嘉敷ジムに入門。元WBA世界ライトフライ級王者の渡嘉敷勝男会長に「リズムもいいし、素質がある」と称賛されてプロボクサーを志し、プロテスト受験にゴーサインが出たという。

 実技テストのスパーリングでは「練習より内容がよくなかった」と反省したが、「ボクシングは世界的なスポーツで、特にヘビー級は花形と言われる。そこでやれるのは面白いし、細かい技術を突き詰めていくと、もっと学びたいというのがある」と魅力を語った。賞金トーナメント参戦は検討中だが、デビュー後は「国内はヘビー級でやりたい。それ以外では(WBCが設けたヘビー級とクルーザー級の間の階級)ブリッジャー級も面白いのでは」と構想を口にした。

 東日本ボクシング協会のヘビー級実行委員長を務める瀬端幸男理事は、「いい意味で驚いた。お相撲さんみたいな選手(132キロの中定)も素晴らしい動きだった。ああいう人はもっとたくさんいるし、俺もできるのではと思う」と合同プロテストを評価。企画した賞金トーナメントの優勝者は協会として「4回戦チャンピオン」と認定する方針で、「1回目(の大会)ができれば大きい選手が集まってきて、重量級の選手が増えてくるのではないか。10回戦ができる選手をつくっていかないといけない」と今後へ期待を寄せた。

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