前田日明氏 ヒョードルが失速したターニングポイントとは?「独特の攻撃をコピーされて対応できなかった」
2023年02月16日 07:00
格闘技
ヒョードルのターニングポイントになった試合は3試合あるという。良い方向に転機するきっかけとなったのは、00年12月のリングスでのヒカルド・アローナ戦だった。
逆にヒョードルを失速させたターニングポイントは11年に「ストライクフォース」で喫したアントニオ・シウバとダン・ヘンダーソンの2連敗だった。「ヒョードルのコピーができるぐらい2人ともヒョードルの動きを熟知していた。2人とも試合中に“これヒョードルの動きじゃん”という動きをしていた。ヒョードルがそれに全く対応できなかった」と振り返った。
具体的には「相手のタイミングを読んで頭を下げて、間合いを誤魔化して詰めて攻撃を当てるヒョードル独特の攻撃を2人とも完全にできるようになっていた」と説明した。
しかし相手の得意な部分を潰すのは格闘家ではよくある話だという。「相手の一番の得意技から潰していくと闘う人間にとってダメージが大きいんですよ。なぜか対応できない人が多い。対応できるようになると超一流になる」と話した。