重岡優大・銀次朗兄弟 史上初同日同階級世界王者だ!“縁”ある日に地元に吉報を

2023年03月08日 04:45

格闘技

重岡優大・銀次朗兄弟 史上初同日同階級世界王者だ!“縁”ある日に地元に吉報を
ポーズをとる(左から)重岡銀次朗、亀田興毅ファウンダー、重岡優大(撮影・郡司 修) Photo By スポニチ
 【ダブル世界戦 ( 2023年4月16日    代々木第2体育館 )】 プロボクシング・ミニマム級の重岡兄弟が4月16日に東京・代々木第2体育館でともに世界挑戦することが7日、正式発表された。兄の優大(25=ワタナベ)はWBC同級王者パンヤ・プラダブシー(32=タイ)に挑戦。弟の銀次朗(23=ワタナベ)はIBF同級暫定王座決定戦でレネ・マーク・クアルト(26=フィリピン)と対戦する。兄弟が同じ日に同じ階級で世界王座獲得なら史上初となる。
 優大はプロ7戦目での世界初挑戦。兄弟同時挑戦を「別々よりも良いパフォーマンスができると思う」と歓迎し、「速攻で終わらせる」と意気込んだ。銀次朗は1月の世界初挑戦が王者ダニエル・バラダレス(28=メキシコ)の負傷で無効試合となり、前王者クアルトとの暫定王座決定戦に。「腹が立ったが仕方ない。今年中にバラダレスも倒して正規王者になる」と話した。

 4月16日は7年前に熊本地震の本震が発生した日で、兄弟の熊本市の実家も被災した。家の壁にひびが入り、水道も電気も止まる状況で、銀次朗は1週間の車中生活。拓大在学中だった優大は翌日に東京から福岡へ飛び、購入した水を家族へ届けたという。銀次朗は「そういう日に兄弟で世界戦ができるのも何かの縁。生まれ育った町に勇気を届ける試合をしたい」と吉報を届けることを誓った。

 ▽兄弟世界王者 国内では亀田3兄弟と井上兄弟の2例。亀田興毅・大毅・和毅は3人とも世界複数階級を制覇。井上兄弟は尚弥が3階級を制し、弟・拓真はWBCバンタム級暫定王座を獲得した。世界ではブレダル兄弟(デンマーク)が92年9月4日に同日世界王者となっているが、兄ジミーはスーパーフェザー級、弟ジョニーはスーパーフライ級で、階級が異なっていた。

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