プロボクシングWBO世界スーパーフライ級1位の中谷潤人(25=M・T)が5月20日に米ネバダ州ラスベガスのMGMグランドガーデンアリーナで、同級2位アンドリュー・モロニー(32=オーストラリア)とWBO同級王座決定戦を行うと、米専門サイトのボクシングシーン・ドットコムが22日、報じた。4団体統一世界ライト級王者デビン・ヘイニー(24=米国)―元3団体統一同級王者ワシル・ロマチェンコ(35=ウクライナ)のアンダーカードとなる。
中谷は昨年10月にWBO世界フライ級王座を返上し、WBO世界スーパーフライ級1位にランクイン。同11月にフランシスコ・ロドリゲス(メキシコ)と転向初戦を行い、3―0で判定勝ちした。当初WBOは世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(33=志成)とWBA同級王者ジョシュア・フランコ(27=米国)による王座統一戦の勝者に中谷との指名試合を義務づけ、昨年大みそかの統一戦が引き分けに終わると、今年1月に井岡―中谷の対戦交渉を指令。しかし、井岡が2月に王座を返上したため、中谷とモロニーの王座決定戦を指示していた。
井岡への挑戦が消滅した中谷は「やりたかったが、目標はスーパーフライ級王者になること」と気持ちを切り替えていた。3月上旬には沖縄県北谷町で3日間の合宿を行い、フィジカル強化とスパーリングを消化。今月末には渡米して2階級制覇を狙うA・モロニー戦へ備える予定だ。モロニーは双子の兄でWBO世界バンタム級1位のジェイソン(32=オーストラリア)が5月13日に同級2位ビンセント・アストロラビオ(25=フィリピン)とWBO同級王座決定戦で合意したと報じられており、兄弟で2週続けて世界王座決定戦に挑むことになる。