ぱんちゃん璃奈　詐欺の疑いで逮捕の真相…自身の愚かさを反省「誰かに相談できていたら全然変わっていた」

2023年04月15日 22:28

格闘技

ぱんちゃん璃奈　詐欺の疑いで逮捕の真相…自身の愚かさを反省「誰かに相談できていたら全然変わっていた」 — ぱんちゃん璃奈公式インスタグラム（@panchanrina）から

　キックボクサーのぱんちゃん璃奈（28）が15日、TOKYO　MX「KNOCK　OUT　STYLE」にVTR出演。昨年12月にプロ格闘家の那須川天心と武尊のサイン入りポスターを偽造し、インターネットオークションで落札者から現金約10万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いで逮捕された真相について語る場面があった。

　ぱんちゃんは、22年3月に初代KNOCK　OUT-BLACK女子ミニマム級王座に輝き、2階級制覇を達成した。しかし4月に練習中に前十字靭帯断裂の大ケガで長期欠場を余儀なくされた。その中で、昨年12月プロ格闘家の那須川天心と武尊のサイン入りポスターを偽造し、インターネットオークションで落札者から現金約10万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いで兵庫県警垂水署に逮捕された。

　「普通にケガしても生活はできました」と大ケガによって長期欠場になり、お金に困っていたわけではなかった。

　しかし知り合いから勧められた投資の失敗が、ぱんちゃんを大きく狂わせた。「本当に信頼していた人だったので、信じちゃったのが大きいです。“内緒だから教えないで”と言われていたので、周りに相談できなかった。後のことを考えてなかったからこそ立て続けにダメなことを起こしてしまった」と今回の真相を語った。

　今までの人生を振り返ってもばくち癖はなかった。「投資なんてやったこともなく、2年前が初めてでした。当時のジムでは“いくら負けた”とか言っていて、ジムの人たちからも“やめた方がいい”と言われていたので、こんなにハマっていると誰も多分思ってなかったと思います。1年で1500万損失したんですけど、ジムは500万円ぐらいの損失だと思っていたと思います」と周りにも言えないぐらい大きな損失となっていた。

　損失が大きくなっていく中で練習にも集中できなかった。大ケガの影響で働くこともできずに不安な気持ちも日々大きくなっていた。「不安になってどうしようとなった時に、誰かに相談できていたら全然変わっていたと思います。でもそこで言えなかったのは、スポンサーが強くなるためにたくさん支援してくださっているに、それをバカな意味のわからない投資に注ぎ込んでしまったのが、バレたくなかったので、誰にも相談できなかったのは正直ありました。それがバレたら申し訳ないという気持ちもありました」と話した。

　「何のプライドだと思いますし、実際にはもっと迷惑かけているんですけど…」と自身の愚かさを反省して後悔した。

　今回の一件は不起訴処分となり、3月5日に再びリング復帰することができた。そして4月22日には約1年1カ月ぶり公式戦も決定した。「普通は戻ってこれないと思います。こんな言い方は違うかもしれないですけど、本当に周りに恵まれていると思いました。自分が100％悪いのに、家族やスポンサーだったりジム人たちなど本当にいろんな人に支えてもらっている。そして岡本璃奈という人間が悪いことしたのに、ぱんちゃん璃奈としてもう一回戻してくれようとしたのは、当たり前じゃないと凄く思っています」と周りの支えに感謝した。

　「普通は一回でお終いだと思うんですけど、もう一回チャンスを与えてもらえたことが奇跡だと思います。裏切られないのは当たり前で恩返しする選手になりたい」とファンも含めて支えてくれてる人たちに誓った。