重岡兄弟 史上初同日同級世界王座獲得!兄・優大は弟に感謝「こいつがいなかったらここに立っていない」
2023年04月17日 04:30
格闘技
優大の服や音楽の趣味を銀次朗がまね、やんちゃ過ぎる兄に弟が大人の対応で合わせるなど仲の良い兄弟。幼少期に父・功生さんから課された過酷なトレーニングも兄弟で励まし合って乗り越えた。ケンカになるためスパーリングはしないが、普段からマスボクシングでお互いの実力を確認してきた。
今回、優大は挑戦予定だったWBC王者パンヤ・プラダブシー(タイ)がインフルエンザに感染し試合1週間前にサウスポーとの対戦に変更。左構えとのスパーは2回だけで世界初挑戦したが、町田主計トレーナーは「優大は元々サウスポーが得意」と銀次朗との手合わせが有効だったと明かした。
次は2人ともに正規王者との団体内統一戦が待つ。「間違いなく俺たちの方が強い。早くやりたい」。意気込んだ優大は左目下がはれた銀次朗を横目に、「銀ちゃんは顔が痛そうだけど、俺は今からでもできる」と兄貴風を吹かせて笑わせた。
▼メンデス 試合を受けてからの準備期間が短かった。(最後の左ボディーは)優大のボラード(オーバーハンド)を防ごうとして、意識が低くなっていたところにもらった。
≪92年に別階級で「兄弟同日」≫重岡兄弟はワタナベジム出身の6、7人目の世界王者となった。ミニマム級世界王者は京口紘人、谷口将隆に続く3、4人目。他の世界王者は内山高志、河野公平、田口良一。また、兄弟同日世界王者はジミーとジョニーのブレダル兄弟(デンマーク)の例がある。92年9月4日、兄ジミーがWBOスーパーフェザー級、弟ジョニーがWBOスーパーフライ級王座を奪取した。