同日世界王座獲得重岡兄弟の父・功生さん「小さい頃の時間を奪ってしまったことが報われた」

2023年04月17日 04:30

格闘技

同日世界王座獲得重岡兄弟の父・功生さん「小さい頃の時間を奪ってしまったことが報われた」
リングサイドで試合を見守る重岡兄弟の父・功生さん(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 重岡兄弟がダブルKOで史上初同階級での兄弟同日世界王座獲得を成し遂げた。IBF世界ミニマム級暫定王座決定戦で同級4位の重岡銀次朗(23=ワタナベ)が9回KO勝ちで初の世界王座を奪取。バトンを受け取った兄・優大(26=同)もWBC同級暫定王座決定戦で7回KO勝ちし、亀田興毅、大毅、和毅と井上尚弥、拓真に次ぎ、日本3組目の兄弟世界王者となった。
 父・功生さん(47)はリングサイドで息子たちの快挙を喜んだ。何か一つのことを極めてほしい、と2人が幼稚園の頃から空手を習わせた。当初はともに圧勝していたが、学年が上がると体格で勝る相手には歯が立たなくなっていった。負けず嫌いな2人はよく目を腫らしていたといい「自分のことのように悔しかったし、泣いている姿は見ていられなかった」と功生さん。

 優大が中1、銀次朗が小5の時に、階級別のボクシングへの転向を決意した。競技経験がなかった功生さんは自宅近くのボクシングジムの練習を参考にしながら我流で指導。ほぼ毎日、自宅の車庫でサンドバッグを叩かせ、亀田3兄弟が当時行っていた練習も導入。友達が遊んでいる公園の横で坂道ダッシュをさせたこともあった。

 親子の悲願が成就し、功生さんは「小さい頃の時間を奪ってしまったことが報われてよかった」と安堵(あんど)し「信じられない気分。いい親孝行してもらいました」と息子たちを誇らしげに見つめていた。

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