石沢開 体重超過から約1年2カ月ぶりの復帰戦へ「帰ってきたな、と思ってもらえるような試合を」

2023年06月11日 15:34

格闘技

石沢開 体重超過から約1年2カ月ぶりの復帰戦へ「帰ってきたな、と思ってもらえるような試合を」
前日計量を終えガッツポーズする石沢(左)とアブシード Photo By スポニチ
 プロボクシング元日本王者の石沢開(26=M・T)が11日、12日に東京・後楽園ホールで行われるフライ級8回戦の前日計量に臨みリミットの50・8キロでパスした。約1年2カ月ぶりの再起戦へ「とりあえず体重がぴったりだったのでホッとしています」と笑みを浮かべた。
 石沢は昨年4月に当時WBO世界ミニマム級王者の谷口将隆(29=ワタナベ)にTKO負けを喫して以来、約1年2カ月ぶりの再起戦。前日計量では、リミットの47・6キロを2・5キロもオーバーする50・1キロの体重超過で、JBCから6カ月の資格停止処分を受けていた。試合後はSNSでの批判や、誹謗(ひぼう)中傷するようなメッセージを受けていたことを明かし「批判を気にしなかったと言えばうそになる。自分がやらかしたことを反省していた」と振り返る。

 それでも次戦に向けて、前戦前から負傷していた両膝も完治させ、昨年11月には神経麻痺(まひ)していた左目の手術も受けた。さらにはゆとりを持った減量法に切り替えるなど、不安を一掃させての再出発となる。

 昨年4月の世界戦から2階級上げての再起戦。ここまで12戦10勝9KOと高いKO率を誇ってきたが、転級後もスタイルを大きく変えるつもりはないが「相手のパワーも耐久力も上がる。自分のパワーを過信しすぎないようにしたい」と対戦相手の元世界ランカーのジェイセヴェー・アブシード(28=フィリピン)を警戒した。

 「復帰戦で快勝することが一番の目標。判定勝ちは好きじゃないので、コツコツダメージを与え続けてKO勝ちを狙いたい。石沢が帰ってきたな、と思ってもらえるような試合をしたい」と悪夢の計量失敗から立ち直った姿を自ら証明する。

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