高山勝成 40歳復帰戦を飾る 6回にダウンを喫するも3―0判定 日本唯一の元4団体制覇世界王者
2023年06月11日 19:02
格闘技
左中心に組み立てるプランで臨み、その手数が評価されての辛勝。「2年ぶりに8回戦を戦えたのは収穫。ダウンしたときのイメージも作っていかないと」と前向きに振り返り、「右を使えなかった分、左でしっかりたたくことができた。今回の課題を次に生かしたい」とベテランらしく冷静に分析した。
ライトフライ級との2階級制覇を当面の目標に掲げる。陣営では9月に復帰2戦目、年末に世界ランカーとの対戦と青写真を描いている。
14年に30歳で愛知県の菊華高へ入学した高山は、一昨年春に名古屋産大を卒業し昨年、教育実習を終えて今春に教員免許を取得した。昨年はボクサーライセンスを更新せず、教員免許取得に専念。それを果たしたことで今度はボクシングでの心残りを解消する構え。「(試合の)出来があまりに悪ければ引退しないといけないと思った。合格点は難しいが、復帰戦でこの内容なら。教育現場ではダメですが“やられたらやりかえす”ことができた」と本格復帰を期すリングへ視線を送った。