木村“フィリップ”ミノル「勝ちたい一心でした」とドーピング使用の経緯説明 ファンからは様々な声

2023年09月15日 19:04

格闘技

木村“フィリップ”ミノル「勝ちたい一心でした」とドーピング使用の経緯説明 ファンからは様々な声
木村“フィリップ”ミノル Photo By スポニチ
 キックボクサーの木村“フィリップ”ミノル(30)は、15日までに更新された所属ジムである「Battle―Box」のYouTubeチャンネルで配信された動画で、自身がドーピングを使用していたことについて改めて謝罪した。
 「RIZIN」は2日の記者会見で、木村が6月のロクク・ダリ戦のドーピング検査で陽性反応があったことを報告。そして木村自身、22年12月の「INOKI BOM-BA-YE×巌流島 in両国」の矢地祐介戦、23年3月の「KNOCK OUT」のクンタップ・チャロンチャイ戦も含めてドーピング使用していたことを認めて謝罪した。

 今回の動画の冒頭では「RIZINのドーピング検査で陽性反応が出てしまい、ファン方ならびに戦った矢地選手、クンタップ選手、ロクク・ダリ選手にお詫びを申し上げたいのと、ファンの人たちにも裏切ってしまって心から反省しています」と改めて謝罪した。

 21年12月にK―1ラストマッチ後、プロボクサーを目指していた時に体調とモチベーションが釣り合わなく悩んだ時期があり、自分の弱さから筋肉増強の効果、減量中に筋肉ではなく脂肪が落ちる効果をもたらす禁止薬物のクレンべテロールを使用していたという。「ボクシング転向に向けて、スタイルチェンジも含めてそういう体も作らないといけないところから自分で調べて摂取してました」と使用した経緯を説明した。

 試合が組まれてからも使用していたことについては「勝負師としてダメですよね」と反省。「正々堂々な勝負じゃないですよね。今思えば弱い自分の心に支配されて…正直勝ちたい一心でした」と強さへの憧れから禁止薬物に手を伸ばしてしまった。

 さらに「僕は海外の選手と戦ってきて、異変を感じたことがたくさんありましたし、その中で自分は正々堂々挑んで負けて終わるのが嫌なので、その知識を得るのも技術だと勘違いをしてました。その知識を付けるのも勝つ術だと思ってました。今思えば間違った発想でした」と本音の部分を口にした。

 今後についてはクリーンな体になって強い姿を見せていきたいという。「次は自分の情熱をクリーンな方向に移行して、クリーンな体で変わらない強さを見せることを追求したい。今は反省して強くなって試合をこなして勝ちまくって、世界に木村ミノルの強さを知らしめる。今はそのモチベーションでいっぱいです」と語った。

 今回の動画のコメント欄では「謙虚で誠実な格闘家が一番」「ミノルの試合を待ち望んでるファンは多いので、何とか乗り切ってガンバって欲しい!」「またスタートして戻って来てほしい」と応援する声があった。

 その一方で「今後の格闘技界の為にも引退してほしい」「一生ナチュラルでは戦えないという事を忘れてはならない」「もう貴方は正々堂々の勝負は出来ないんですよ」「1度でもドーピングした人は応援できん」などと厳しい声も上がった。

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