寺地拳四朗 9回ラッシュTKO!長谷川穂積、山中慎介に並ぶ世界戦通算13勝目
2023年09月19日 04:30
格闘技
冷静沈着。当初の戦略が崩れても、プランBの指示を遂行した。左ジャブを軸にボディーも繰り出しながら相手の体力を消耗。だが、7回に試合巧者の相手は、寺地のフィニッシュの右を封じるため、右回りを徹底して逃げる。「迷って、判定でもいいかと頭によぎった」。それでも8回セコンドから「仕留めにいっていいよ」のゴーサイン。右回りで逃げる相手の逆の左に回り、真っ向勝負で叩いた。
WBC王座から陥落した21年9月の矢吹正道(緑)戦以降は距離を取るスタイルだけでなく接近戦も磨いた。非の打ちどころのない強さで相手を圧倒。それでも「序盤から倒そうというのが頭にあった。(決め手の)右が力んでいた」と振り返り「何回も学んでいるんですけど。まだまだ分かっていない。もっと強くなって次の試合、頑張りたい」と反省を忘れなかった。
世界戦通算13勝まで積み上げ、長谷川穂積、山中慎介に並ぶ日本歴代4位となった。「(勝利数は)意識はしていなかった。これからも意識せず勝つことに集中していく」と言い、これはまだ4団体統一への通過点。「次は3団体目に行きたい。4団体制覇がしたい」。飽くなき王者の挑戦は続く。