棚橋弘至 新日本プロレス二刀流1勝 戦う社長が22年以来のシングルベルト

2024年01月05日 04:50

格闘技

棚橋弘至 新日本プロレス二刀流1勝 戦う社長が22年以来のシングルベルト
IWGPTV王座を奪取した棚橋(撮影・島崎忠) Photo By スポニチ
 【新日本プロレス レッスルキングダム18 ( 2024年1月4日    東京ドーム )】 昨年12月に新社長に就任した棚橋弘至(47)が名刺代わりのタイトル奪取だ。「NJPW WORLD認定テレビ選手権」に臨み、16度の防衛を重ねていた絶対王者のザック・セイバーJr.(36)を8分53秒、電光石火のエビ固めで破った。約1年半ぶりにシングルのベルトを巻いた新社長は一度も巻いていないIWGP世界へビー級王座奪取を宣言。レスラーと社長の「二刀流」で団体をけん引することに意欲を見せた。
 新王者の胸に突き刺さる祝福の嵐、耳をつんざく大歓声。人気低迷期に空席が目立った光景を知っている棚橋だからこそ、この熱気がうれしかった。シングルのベルトを巻くのはIWGPUSへビー級を失った2022年5月以来。前王者のザックからベルトを渡された棚橋は「久しぶりにシングルのチャンピオンになりました。ありがとうございました。このたび新日本プロレス代表取締役社長に就任した棚橋です」とあいさつ。続けて「この応援をこれからも続けてもらえるように全力で戦っていきます!」と叫んだ。

 新社長に求められた「タスク」は早期決着だった。タイトルマッチとしては異例の15分短時間決戦。序盤から棚橋がギアをトップに上げてザックに波状攻撃をかけた。5分をまたずに必殺「ハイフライフロー」の2連発。「テキサスクローバーホールド」も繰り出した。昨年1年間で16度の防衛戦を行い死守してきたザックは得意の関節技で対抗し、決定機を与えない。8分が経過し両者がエビ固めの応酬に入る。一瞬の隙で棚橋が3カウント。スムーズな業務遂行で絶対王者を引きずり降ろした。

 プロレス人気回復のため、常に最前線で東奔西走した男は昨年12月23日に新社長に就任した。レスラー兼任は19年ぶり。背負うものは大きいが、目指すは世界へビー級戴冠、G1クライマックス優勝と野望は尽きない。「大谷選手の二刀流、トレンドのワードにありますけど、社長とレスラー、これも棚橋流の二刀流。いろんなところで無理が生じるかもしれないけど、大丈夫、棚橋は疲れないから」。事務所の壁には「疲れない」を社訓に加えるという。100年に一人の逸材と言われた男。彼の辞書に不可能はない。

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