那須川天心 自分から攻め込むことで格段に広がったボクシングの幅

2024年01月11日 04:30

格闘技

那須川天心 自分から攻め込むことで格段に広がったボクシングの幅
練習を公開する那須川天心(撮影・白鳥 佳樹) Photo By スポニチ
 【プロボクシング 54・8キロ契約   ルイス・ロブレス―那須川天心 ( 2024年1月23日    エディオンアリーナ大阪 )】 【浜田剛史の目】那須川の1、2戦目との大きな違いは攻撃的なスタイルに変貌したことだろう。相手が打ってきたパンチを外して、カウンターを打つ技術は高い。2戦目もその形からダウンを奪ったが、その後ガードを固めた相手を倒せずに判定決着。今回はその反省を生かして、相手の力を借りるのではなく、自分から攻め込むスタイルに切り替えたと言える。
 攻撃時にワン、ツー、スリーで終わっていたところを今は空いているところに4、5発目を打ち込めている。サンドバッグ打ちを見ていても感じるが、パンチに体重が乗っていることも、これまでとはずいぶん違うところではないか。

 この日のスパーリングでは接近戦が目立ったが、これは那須川が攻め続けている証拠。相手の下がるスピードよりも、那須川の攻め込むスピードが上回ることで自然と相手との距離が近くなる。その中でもサイドに回ったり、離れたりできるスタイルは健在だ。攻撃的になった結果として、ボクシングの幅は格段に広がっていると言える。(帝拳ジム代表、元WBC世界スーパーライト級王者)

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