重岡兄弟が3.31に史上初の兄弟同日ダブル防衛狙う 兄は先輩の「敵討ち」 弟は「派手な試合を」

2024年02月06日 04:30

格闘技

重岡兄弟が3.31に史上初の兄弟同日ダブル防衛狙う 兄は先輩の「敵討ち」 弟は「派手な試合を」
次戦発表会見に臨んだ重岡銀次朗(左)と重岡優大 Photo By スポニチ
 プロボクシングWBC世界ミニマム級王者の重岡優大(26=ワタナベ)と弟でIBF世界同級王者の銀次朗(24=同)が5日、都内で会見し、来月31日に名古屋国際会議場で兄弟でダブル防衛戦に臨むことを発表した。正規王者として兄弟同時防衛に成功すれば日本初。同門で元WBO世界ミニマム級王者・谷口将隆(30)が敗れたメルビン・ジェルサエム(29=フィリピン)の挑戦を受ける兄・優大は先輩の敵討ちを誓った。
 オンライン参加したジェルサエムを前に、優大は獲物を狙うような鋭い眼光を早くも光らせた。昨年1月のWBO世界ミニマム級タイトルマッチでジムの先輩・谷口を2回TKO負けに追いやった因縁の相手。「いずれは僕か銀(銀次朗)が戦うとは思っていた。あまり私情は挟みたくないが、敵討ちできれば。KOで勝つ」。いつにも増した強気な発言で闘志をむき出しにした。

 谷口が敗れた試合を会場で見届け「一発のパンチ力があるのも分かっている。いい意味で独特な癖もあるので、しっかり対策して臨みたい」と元世界王者の強さは目の当たりにしている。対戦が決まり、谷口からは「やったってくれ!」と背中を押されたといい「先輩がベルトを取られた相手なので野放しにはできない。ニヤニヤしやがって。しばく!」と終始笑顔だったジェルサエムに優大節もさく裂させた。

 兄弟での同日防衛戦は13年12月に亀田兄弟(大毅、和毅)、19年11月に井上兄弟(尚弥、拓真)が行っているが、ともに防衛成功となれば日本初。「これからの相手はベルトを本気で奪いにくると思う。楽な試合にはならないが、この状況を楽しめたら自然とKOが見えてくる」と銀次朗とのダブル防衛に自信をのぞかせる。

 判定勝ちで正規王者となった、昨年10月のパンヤ・プラダブシー(タイ)との団体内統一戦で痛めた両拳は完治。「今は思い切りぶん殴れるんで。次も拳が折れるくらい殴りたい」と2戦ぶりのKO勝利で先輩の無念を晴らす覚悟だ。(伊東 慶久)

 《弟・銀次朗闘志「派手な試合を」》銀次朗は2度目の世界挑戦となるアンダレスの挑戦を受ける。これまで度々相手のバッティングに苦しめられており、好戦的な相手を迎え撃つ次戦も接近戦が予想されるが、「頭はどうしても当たってしまうものだが、危なくなる前に決着をつける。誰よりも派手な試合をしたい」と3戦連続のKO決着に意欲的。具志堅用高の国内最多防衛回数「13」更新を見据え「通過点を通過していけばたどり着ける数字。ミニマム級で絶対的王者として認められるように頑張りたい」と静かに闘志を燃やした。

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