重岡兄弟が3.31に史上初の兄弟同日ダブル防衛狙う 兄は先輩の「敵討ち」 弟は「派手な試合を」
2024年02月06日 04:30
格闘技
谷口が敗れた試合を会場で見届け「一発のパンチ力があるのも分かっている。いい意味で独特な癖もあるので、しっかり対策して臨みたい」と元世界王者の強さは目の当たりにしている。対戦が決まり、谷口からは「やったってくれ!」と背中を押されたといい「先輩がベルトを取られた相手なので野放しにはできない。ニヤニヤしやがって。しばく!」と終始笑顔だったジェルサエムに優大節もさく裂させた。
兄弟での同日防衛戦は13年12月に亀田兄弟(大毅、和毅)、19年11月に井上兄弟(尚弥、拓真)が行っているが、ともに防衛成功となれば日本初。「これからの相手はベルトを本気で奪いにくると思う。楽な試合にはならないが、この状況を楽しめたら自然とKOが見えてくる」と銀次朗とのダブル防衛に自信をのぞかせる。
判定勝ちで正規王者となった、昨年10月のパンヤ・プラダブシー(タイ)との団体内統一戦で痛めた両拳は完治。「今は思い切りぶん殴れるんで。次も拳が折れるくらい殴りたい」と2戦ぶりのKO勝利で先輩の無念を晴らす覚悟だ。(伊東 慶久)
《弟・銀次朗闘志「派手な試合を」》銀次朗は2度目の世界挑戦となるアンダレスの挑戦を受ける。これまで度々相手のバッティングに苦しめられており、好戦的な相手を迎え撃つ次戦も接近戦が予想されるが、「頭はどうしても当たってしまうものだが、危なくなる前に決着をつける。誰よりも派手な試合をしたい」と3戦連続のKO決着に意欲的。具志堅用高の国内最多防衛回数「13」更新を見据え「通過点を通過していけばたどり着ける数字。ミニマム級で絶対的王者として認められるように頑張りたい」と静かに闘志を燃やした。