ボクシングのWBA、WBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗(32=BMB)が、1月23日のカルロス・カニサレス(ベネズエラ)との防衛戦後に右拳を手術したことを明かした。19日、都内で行われた2023年年間優秀選手表彰式に出席し、「ボクサーズナックルの手術をしました。腱(けん)が切れているのか、骨がずれるようになって、それが悪化して、さすがに手術しないといけないと。試合終わってすぐに」と説明。最近になってようやくギプスが取れ、あと2、3週間で握れるようになる見込みだという。
年間表彰では2年連続で技能賞を受賞。「素直にうれしい」と話す一方で「いずれはMVPを取りたい」と力強く話した。手術に踏み切ったものの、今後は予定通り、他団体王者との統一戦、もしくはフライ級転向を視野に入れている。「(MVP受賞には)4団体制覇が大事。もしくは複数階級制覇も。とりあえずベルトを増やしたい」と意気込む。
最近は試合での被弾が多く、ファンから「もっとゆっくり試合を見たい」との声を耳にするという。「パンチをもらいすぎという部分はあるので、なるべく(今年は)パンチをもらわないように戦いたい。強いなと言われる王者、KOですっきり勝てるボクサーになりたい。なるべく顔も腫れたくないですから」。今後の抱負を問われ「前回はKOできなかったので、次はしっかり倒して、みなさんが気持ちよく帰れる試合をしたい」とパーフェクトなファイターを目指す。