【浜田剛史の目】相手を見ての攻防 幅が広がった田中恒成
2024年02月25日 05:35
格闘技
もったいなかったのは8回にダウンを奪った後のラウンドだろう。相手に合わせて足を止めたが、中途半端な攻撃になり、相手に攻め込まれた。しっかり打ち合ってもよかったし、前後左右に動いてパンチを当てるのがうまい選手なので足を使ってヒット&アウェーで確実にポイントを取りに行く方法もあった。迷いがあったかと思う。ここでもう一度ダウンを奪うか、確実にポイントを取れていれば、より強さを印象づけられただろう。
約3年ぶりの世界戦で成長している姿を見せてくれたと思う。再び世界の舞台で戦っていくのが楽しみだ。(帝拳ジム代表、元WBC世界スーパーライト級王者)