ボクシング 矢吹正道が復帰戦で4回TKO勝ち 昨秋WBO暫定王座争ったビバスを倒す

2024年03月16日 20:15

格闘技

ボクシング 矢吹正道が復帰戦で4回TKO勝ち 昨秋WBO暫定王座争ったビバスを倒す
復帰戦でケビン・ビバス(左)と打ち合う矢吹正道 Photo By スポニチ
 プロボクシング元WBC世界ライトフライ級王者の矢吹正道(31=LUSH緑)が16日、ポートメッセなごやで復帰戦となる111ポンド(50・3キロ)契約10回戦に臨み、昨秋にWBO同級暫定王座決定戦に出場したケビン・ビバス(28=ニカラグア)を4回2分41秒、TKOで下した。
 「久しぶりの試合で少し力んでしまった。(リングに上がった瞬間は)緊張しなかったけど、逆にスイッチが入りきらなかった感じ。変に余裕を持ってしまい、それが攻守両面に影響した。アマでもキャリアがある選手を4回で倒せたのは良かったけど、内容は50点ぐらい」

 初回から右カウンターをヒットさせるなど地力を示す一方で「独特のリズムがあって、普段は来ないような感じで伸びてくる」相手のパンチをもらう場面があった。距離を詰めようとする相手を右アッパーで、けん制しながら2回は左ボディーからの左フックをクリーンヒット。3回は右クロスから連打し、左フックでダウンを奪った。4回はさらに攻勢を強め、コーナーに追い込んで右ストレートからの左フックでレフェリーストップを呼び込んだ。

 矢吹は昨年5月のスパーリング中に左アキレス腱を断裂。一時は「引退を考えた」ものの、弟の力石政法をはじめ周囲から励まされ、世界王座へ返り咲きを目指すと決意した。
 昨年1月のIBF同級2位決定戦で勝利し、現在も2位にランクされているほか、WBCでも10位。今回の勝利で他団体でも世界ランク復帰がありそう。ただ、今後はフライ級進出を検討している。「次戦でタイトルに挑戦できないようなら階級を上げる。今回(フライ級に近い50・3キロ契約)は減量がきつかった。早めに上げた方がいいかも。統一戦がはやっている流れで待っていてもチャンスが来ないので」と方針を説明した。

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