ボクシング 矢吹正道が復帰戦で4回TKO勝ち 昨秋WBO暫定王座争ったビバスを倒す
2024年03月16日 20:15
格闘技
初回から右カウンターをヒットさせるなど地力を示す一方で「独特のリズムがあって、普段は来ないような感じで伸びてくる」相手のパンチをもらう場面があった。距離を詰めようとする相手を右アッパーで、けん制しながら2回は左ボディーからの左フックをクリーンヒット。3回は右クロスから連打し、左フックでダウンを奪った。4回はさらに攻勢を強め、コーナーに追い込んで右ストレートからの左フックでレフェリーストップを呼び込んだ。
矢吹は昨年5月のスパーリング中に左アキレス腱を断裂。一時は「引退を考えた」ものの、弟の力石政法をはじめ周囲から励まされ、世界王座へ返り咲きを目指すと決意した。
昨年1月のIBF同級2位決定戦で勝利し、現在も2位にランクされているほか、WBCでも10位。今回の勝利で他団体でも世界ランク復帰がありそう。ただ、今後はフライ級進出を検討している。「次戦でタイトルに挑戦できないようなら階級を上げる。今回(フライ級に近い50・3キロ契約)は減量がきつかった。早めに上げた方がいいかも。統一戦がはやっている流れで待っていてもチャンスが来ないので」と方針を説明した。