岸田文雄首相は9日、新型コロナウイルスの影響により3年ぶりの開催となったF1日本GPが行われている三重県鈴鹿サーキットを訪れ、決勝前のスタートセレモニーに出席した。現役の首相が日本GPを公式に訪問するのは初めて。
サーキットに到着した岸田首相は、国際自動車連盟(FIA)の関係者や各チームの代表に迎えられた。表彰台に姿を見せると3年ぶりの日本GP開催を祝福し、コロナ下で中止や延期が相次いだ国際スポーツ大会の日本開催復活を念頭に「また、世界が日本びいきになることを期待しています」とあいさつ。「チームの皆さんと一緒になって世界最高の技術と世界最高のパフォーマンスに期待したいと思います。最初から最後までみんなで盛り上げましょう」などと話した。
岸田首相はグリッドセレモニーにも傘を差して出席し、声優の水樹奈々による国歌独唱のあと、アルファタウリの日本人ドライバー角田裕毅からレーシングスーツを贈られた。なお、この日の入場では手荷物検査が実施された。