「光る君へ」大石静氏、実資役のロバート秋山を絶賛「天才」“実資回”に意欲「見せ場を作りたい」
2024年05月26日 20:45
芸能
「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛~僕を忘れる君と」などを生んだ“ラブストーリーの名手”大石氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となる。
今作でお気に入りのキャラクターを聞くと、大石氏は「特にないです。どんな脇役も満遍なく愛しき人物と思って書いています」と返答。脚本家として客観的に見ているという。その上で、「実資の存在感と言うか押し出しは半端ないなと思います」と、お笑いトリオ「ロバート」の秋山竜次演じる藤原実資の名前を挙げた。
実資は藤原小野宮流の当主で、藤原道長(柄本佑)の先輩格。頑固で礼儀やしきたりにうるさく、少しでも道理に外れた人がいると遠慮なく指摘する。常に周りを観察していて、後に「小右記」を記す。
お笑い芸人の秋山が演じる真面目で愚直な実資は多くの視聴者を魅了している。恰幅の良い体型とこんがり日焼けした肌は存在感抜群。画面に映るだけでSNSをにぎわす。愚痴を言う度に妻の婉子女王(真凛)と前妻の桐子(中島亜梨沙)に「日記に書きなさい」とたしなめられる姿は、“日記コント”として話題になった。
大石氏は「秋山さんのことがすごく好きで前からいろいろなドラマでオファーをしていた。天才だと思います」と、念願叶っての起用であることを明かした。秋山の演技を「何も言うことはないです」と絶賛。「“そんなことがあったのか”など、サラッと過ぎればどうってことない台詞も、あの人が目を丸くして言うとそれだけでおかしい。楽しみに見ています」と笑顔で明かした。
続けて「もうちょっと後半で見せ場を作りたいんですけども、今考え中です。歴史的には実資は娘を可愛がっていたとか、女に狂った時期もあるとかいろいろあるんですけども」と語った。実資の新たな一面が見られることに期待だ。