将棋の第82期名人戦7番勝負第5局(毎日新聞社、朝日新聞社主催)は26日、北海道紋別市のホテルオホーツクパレスで第1日が指され、午後6時32分に先手の藤井聡太名人(21)=王将含む全8冠=が47手目を封じ、指し掛けた。
初防衛を目指す藤井の3勝、挑戦者・豊島将之九段(34)の1勝で迎えた今局は豊島が四間飛車の戦型を選択。今シリーズだけでなく、藤井戦37局目にして初めて飛車を振った。居飛車党の豊島は昨夏から振り飛車にも挑戦。昨年11月23日の棋王戦で本田奎六段戦相手に四間飛車を見せて以来、25局ぶりの採用となった。
藤井は金銀4枚で隙なく自王を固める穴熊で対抗した。
消費時間(各9時間持ち)は藤井が3時間57分、豊島が4時間11分とほぼ互角。対局は27日午前9時に再開する。