香取慎吾 11年ぶりフジ連ドラで主演 スマスマ以来のRブリッジ“渡橋”「喜びと、プレッシャーと」

2024年11月05日 05:00

芸能

香取慎吾 11年ぶりフジ連ドラで主演 スマスマ以来のRブリッジ“渡橋”「喜びと、プレッシャーと」
フジテレビ連続ドラマ「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」に主演する香取慎吾 Photo By 提供写真
 タレントの香取慎吾(47)が、11年ぶりにフジテレビの連続ドラマで主演する。来年1月期の「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」(木曜後10・00)。普段の柔和なイメージとは正反対の、家族嫌いで子供嫌いな“最低男”を演じる。
 家族を顧みない売れないフリージャーナリストの主人公が区議会選に立候補し、選挙に当選するためシングルファーザーとして義弟とその子供たちと暮らす物語。当初は選挙のイメージアップ作戦として義弟らと暮らしていたが、やがて本当の信頼関係を築いていくという内容。自身の役柄について「いわゆる“最低男”なんですけれど、実際の慎吾ちゃんはとってもいい人なので。本物の“最低男”になれるように頑張りたい」と意気込んでいる。

 香取が同局の連ドラに主演するのは2014年の「SMOKING GUN~決定的証拠~」以来となる。同局では20年以上にわたって出演してきた「SMAP×SMAP」が16年末に終了しており「(最終回の収録を終え)レインボーブリッジを渡って帰ったんですね。それ以来、あの橋を渡ってお台場に来ることは、ほとんどなくなって…」としみじみ。「しばらくテレビの世界から離れていたからこそ、逆にテレビのことがよく分かるようになった。だから今は、そんな華やかな世界にまた足を踏み入れられるという喜びと、離れていたからこそ感じるプレッシャーと、その両方を味わっている」と心境を明かした。

 クランクインは今月中旬を予定。「最近は、各局でたくさんのドラマが放送されていて、選ぶのが大変だと思うんですけど、来年の1月はぜひ、慎吾ちゃんを選んでください」と呼びかけた。

《ベトナム人青年、孫悟空…演じた役は多種多様》 香取は同局のドラマでさまざまな役を演じてきた。96年には「ドク」に安田成美(57)とともに主演。ベトナム人青年という難役を好演した。02年の月9ドラマ「人にやさしく」では2人の友人らと、偶然拾った子供を育てる元不良役。06年には「西遊記」の孫悟空役で主演。華麗な如意棒さばきなども話題となり、全話で平均世帯視聴率が20%を超えるヒット作となった。

【香取慎吾コメント】
――今作は香取さんにとって、およそ11年ぶりのフジテレビ系連続ドラマ主演作となります。
 「今から7、8年前、フジテレビでずっとレギュラー出演させていただいていた番組が終わることになって、その最終回の収録が終わったとき、レインボーブリッジを渡って帰ったんですね。それ以来、あの橋を渡ってお台場に来ることは、ほとんどなくなって。でも、それだけの長い年月を経たことによって、テレビって、凄くすてきで華やかで、でもその分、テレビを作ることは凄く大変なことなんだ、ということに気づくことができたんですよね。しばらくテレビの世界から離れていたからこそ、逆にテレビのことがよく分かるようになった。だから今は、そんな華やかな世界にまた足を踏み入れられるという喜びと、離れていたからこそ感じるプレッシャーと、その両方を味わっているところです。考えてみると、テレビの仕事の中で…というか、すべての活動の中で、連続ドラマがいちばん大変じゃないかと思うんですよ。映画とか舞台とか、音楽とか、僕は絵の個展なんかもやってますけど、そういった活動と比べても、やっぱり連ドラがいちばん大変なんじゃないかな。そういう話を、草彅(剛)とも最近よくしてるんですけど(笑)」

――今作のオファーを受けたときの心境は?
 「まずはとにかく、びっくりしましたね。でも、すぐに“挑んでみたい”っていう気持ちに変わりました。まぁ、挑むといっても、“楽しみながら演じる”という姿勢は忘れずに、スタッフやキャストの皆さんと一緒に、良いお仕事をしたいなと思ってます。テレビの前の皆さんに“面白かった”って心から言ってもらえるようなドラマになったらいいなと。僕、すごくちゃんとしたこと言ってますよね?(笑)」

――今作のあらすじ、プロットについて、どのような印象を持ちましたか?
 「夢の世界とか、現実とはかけ離れた世界を描いてみせることも、テレビドラマの大切な役割ではあるんですけど、今回のドラマでは、もっと身近なこと、人々の生活の中に垣間見えるようなことも描かれていくことになると思うんです。だから、そういう何気ない事柄が、現実の社会を生きている皆さんにとっての“明日を生きるヒント”になったらいいなって。今は、“素直に前を向いて生きてますか?”って聞かれても、誰も胸を張って答えられないような、そんな時代だと思うので。いやいや、本当にちゃんとしたコメントだなぁ(笑)」

――大森一平というキャラクターの印象は?また、一平を演じるにあたっての意気込みや、心掛けようとしていることなどがあれば、教えてください。
 「一平は、いわゆる“最低男”なんですけど、実際の慎吾ちゃんはとってもいい人なので(笑)、本物の“最低男”になれるように頑張りたいと思います!“今度の慎吾ちゃんは最低だね”って言われたら、こっちの勝ちかなと(笑)。とはいえ、そんな最低な男が、そこからどうやって成長していくのかも、もちろん見届けていただきたいです。いったい彼が、どういうときに何を思い、どんな気づきを得るのか。そのあたりを、監督以下、スタッフの皆さんと話し合いながら探っていきたいと思っています」

――主人公の一平は、社会を変えようと選挙に出ることを決意します。そんな一平に、共感する部分はありますか?
 「政治家の仕事って、僕の仕事とは全く違うけど、考えてみると、けっこう近いところもあるような気がするんです。僕は普段、自分の思いを、歌を歌ったりすることで発信しています。それに共感してくれる人たちがいて、その人たちがたくさん集まってくれて…ということを仕事としてやっているわけですよね。政治家が、有権者に“世の中を変えたい”という志や思いを伝えて、それを実行していこうとする気持ちと、何となく似ているような気もします。とは言ってもやっぱり、毎日ニュースを見ながら“もっとちゃんとやれる人はいないのか?”なんて言ってる僕みたいな人間と、本気で選挙に出ようと考えている人たちとでは、大きな隔たりがあるのは間違いないですね。自分自身が世の中を変えるんだと決意して、選挙という最初の一歩を踏み出すのは、本当に大変なことだと思うから。だからこの先、一平が選挙に出ようと決めたときに、どんな大きな一歩を踏み出すことになるのか、今から楽しみですね。きっと僕の演じる一平は、最初は軽く考えてるはずだから(笑)」

――では最後に、放送を楽しみにしている視聴者の皆様へ、メッセージをお願いします。
 「香取慎吾、久々にフジテレビの連続ドラマに登場します!最近は、各局でたくさんのドラマが放送されていて、選ぶのが大変だと思うんですけど、来年の1月はぜひ、慎吾ちゃんを選んでください!(笑)」

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