楳図かずおさん死去 ホラー漫画の第一人者…業界から悲しみの声「天才だった」「造詣の深さを感じる」
2024年11月05日 12:54
芸能
「ホラー漫画の第一人者」として数々の賞を受賞し、映画・ドラマ化・舞台化など時代を超えて愛された作品を生み出した楳図さん。「富江」シリーズで知られるホラー漫画家・伊藤潤二氏は訃報を受け「楳図かずお先生がお亡くなりになったというニュースに接しました。以前、まことちゃんハウスで対談させていただいた後に、吉祥寺のイタリアンレストランでご馳走になったことが人生最大の思い出です」と回顧し、「心からご冥福をお祈りいたします」と追悼した。
浮世絵の制作技術を継承する木版画工房「アダチ版画研究所」は「楳図かずお先生のご冥福をお祈りします。写楽の役者絵を彷彿とさせる雲母摺の大首絵、北斎の赤富士の引用、広重作品の飾り枠の採用など、制作させていただいた木版画からは、浮世絵に対する造詣の深さを感じました」と結んだ。
漫画家の井上純一氏は「楳図かずお先生というと“天才”しか連想されない。ほぼデビュー作、高校二年で描いた漫画は“各シーンに自作の効果音の音符を描き込む”いう天才ぶり。“漫画から音が出ないかなあ”と思っても、凡人はここには至らない。しかもこの画力、そして高校生」と、その功績を称えた。