【高松宮記念】ミッキーアイル自己ベスト49秒7!昨年3着の雪辱へ
2016年03月24日 05:30
競馬
「凄かったです。時計はこれぐらい出てるだろうなと。最後だけ反応を見る程度だったが、追いだしてからしっかり反応してスーッと動けていた。前走時と比べても素軽くなっている」
3日間開催の影響で火曜が全休日の変則日程だったが、陣営は通常の水曜追いを選択した。音無師は「いつもと同じパターンを変えたくなかった。併せると時計も出るから」と説明。中3日の間隔を取ることでハードな調教の疲れを残さず出走させることができる。
前哨戦の阪急杯は、積極的に先手を奪って快勝。昨年は封印していた逃げの戦法を“解禁”した。指揮官は「昨年は最初から行かないレースをしてみたけど、1年間勝てなかった。今年は(主戦の)浜中とも“原点に返り、行かす競馬で本来の走りをさせよう”と話していた」と明かす。落馬負傷の主戦に代わって手綱を取った松山も「気分よく走らせた方がいいと聞いていました」と主戦の意思を受け継ぎ、勝利に導いた。
もう迷いはない。ここまで挙げた全7勝は、逃げ切りによるもの。スプリント界の快足馬が集結した大一番でも、非凡なスピードで押し切るだけだ。音無師は「相手の出方次第だが、行けたら行きたい。行かせれば、一番速いと思う」と絶対的な自信を口にする。昨年の高松宮記念(3着)、スプリンターズS(4着)は控える形でも小差の内容だった。今年から解禁した“逃げの勝負手”で全能力を発揮すれば、14年NHKマイルC以来となる2つ目のG1タイトルに手が届く。