【NHKマイルC】ドラフタ育てた名門に萱野師「一緒に勝ちましょう」
2016年05月05日 05:30
競馬
数々のスターホースを送り出してきた名門ながら、昨年10月に閉鎖となったトウショウ牧場で生まれたドラフタ。陣営の特別な思いを感じ取ったかのように、急激な上昇カーブを描いてのG1挑戦。最終追い切りの動きにも、現在の充実ぶりが顕著に表れていた。
ポリトラックで単走ながら、全くブレのない脚さばきで滑らかに加速。直線で鞍上の田辺がゴーサインを送ると瞬時に反応し、ラスト1F11秒8でフィニッシュ。田辺は「1週前に強めにやったがピリッとしないので、きょうもやるようにとの指示。思ったよりも反応は良かった」と期待以上の動きに笑顔があふれた。
からまつ賞→クロッカスS→ファルコンSと破竹の3連勝中も、全て芝1400メートル戦。1F延びる距離が最大の鍵だが、田辺は「逆に楽しみの方が大きい」ときっぱり。萱野師も「薄くてきゃしゃだった馬体に厚みが出たし、以前にマイルを使った時より落ち着いている。鞍上も手の内に入れている」と克服に自信を見せる。指揮官にとってもG1初制覇が懸かる大一番。「チャンスなので勝ちたい」。陣営のムードの良さを肌で感じ、鳥谷越は重い印を打つと心に決めた。