【中山記念】ドバイ連覇へ始動!5歳スティール“完成の時”
2017年02月21日 05:30
競馬
「トモが緩く、以前は常歩(なみあし)でつまずいたり、トモを落とすことが多かったけど、今回帰厩してからは、そういう回数が減ったんです。攻めでもハミにもたれる走りが改善されてきたし、完成期なのかなという手応えがありますね」
2歳12月のデビュー勝ち以降、常に王道を歩んできた。牡馬3冠にもフル参戦して、皐月賞2着、ダービー4着、菊花賞2着。昨春のドバイターフでは悲願のG1初制覇を果たした。ただ、当時は歩様の硬さやトモの甘さを指摘する声が、陣営から何度も聞かれた。それでも結果を残せたのはポテンシャルの高さゆえ。ならば、完成の域に達した今ならどれだけの走りを見せてくれるのか!?期待は高まるばかりだ。
あくまで目標は次走のドバイターフ。ただ、今回も始動戦としては合格点と言える仕上がりだ。1週前追いは坂井(レースは戸崎)が騎乗。CWコースで6F78秒9の好時計を刻んだ。
「(体重の軽い)瑠星(坂井)が乗っていたし、猛時計とは思わないけど、しっかりやっておいたという感じです。昨秋の疲れもきっちり取れているし、本当に順調ですね」
前走ジャパンCは残り100メートルで失速。柿崎助手は「あの距離だと、何かしら助けが欲しいのかな」と微妙に距離の壁があったことを認める。その点、今回は適距離の1800メートル。完成されたリアルスティールの姿を堪能するには、この上ない条件だ。願わくば、あっさり勝ってドバイに向かいたい。