【スプリングS】“伝説の一戦”完成へ!ライアーズ能力証明の時
2017年03月15日 05:30
競馬
同馬は佐藤厩務員が「普段はおとなしいけど、レースでスイッチが入った時の目が凄いんです」と語る激情型。中間は折り合い面の克服に取り組んだ。1週前追いに騎乗した田辺は「力むような走りが続いていたが、リズム良く走っていた。調教だからといっても、ここで走れないと競馬でも走れないからね」と僚馬の後ろで利かせた我慢を評価。前走・ひいらぎ賞(1着)から延びる1Fの克服へ、一定の手応えを示した。
9日の追い切り(Wコースで4F54秒8)後は、12日にもWコース4F54秒6の意欲的なメニューを消化。師は「体力があるから、この時期の他馬より余計に乗っている。週末は外々を回ったから、かなり苦しい負荷をかけられた」と納得の表情を浮かべる。「もうこいつの相手をする馬がいないんです」。今日行われる最終追いのパートナー探しに苦心する師。その様子に充実ぶりが表れている。
スラリとしたステイヤー体形ながら、短距離向きの爆発的な気性。スプリングSで権利獲得なら皐月賞参戦は濃厚だが、その後はクラシックへ進むのか、マイル路線を歩むのかは流動的。どちらにしても権利奪取、賞金加算へ好走必須の一戦になる。「ここで一頭だけ格好悪いことになるわけにはいかない」と師。既に重賞馬となったミヤビ、カデナと接戦を演じた意地がある。16年百日草特別は、ライアーズの勝利をもって真の“伝説の一戦”として完成する。