【大阪杯】動き軽やかヤマカツエース 池添親子が挑むG1獲り
2017年03月30日 05:30
競馬
コンビを組む池添を背に単走追い。脚さばきが乱れることはなく、スムーズに加速。ゴール前で軽く促されると、軽やかに伸びた。6F80秒3〜1F11秒9と時計面も合格点。パートナーも手応えをにじませた。「乗ったのは金鯱賞以来だけど、走りは変わらない。動きは良かった。馬も自信を持ってくれているし、この出来でどう立ち向かっていくかですね」
前走の金鯱賞はスローの流れを4角6番手から差し切った。馬場の真ん中を突き抜ける強い勝ちっぷり。重賞5勝のうち、4重賞は2000メートル。3走前から馬体重もずっと増えている。ここにきてパワーアップした印象。池添兼師も「今はホントにいい体つきをしてますね。これくらい欲しいという理想の体。前走は成長分もあったし、G2で強い勝ち方をした。貫禄のようなものも出てきた」と成長に目を細める。
2走前の有馬記念ではスムーズさを欠きながらも2着キタサンブラックと0秒3差の4着。ビッグネームと肩を並べても、引けは取らない。“親子”で挑むG1タイトルはもう手の届くところまで来ている。手綱を取る池添は「父の管理馬でG1に挑戦する時にはいつも聞かれるけど、かなえたい長年の夢。その思いを持って、エースと一緒に獲りたい」と静かに闘志を燃やしている。
親子で重賞10勝ながら、まだ一緒にG1を獲ったことがない。今の充実ぶりなら、夢物語がクライマックスを迎えそうだ。