ラスト1Fでは“勝ったか!?”のシーン。しかし、そこからのひと押しが利かなかった。スワーヴリチャードは先団後ろの内で脚をためる形。直線は外に出して加速したが、最後は逆にレイデオロに突き放されて2着。皐月賞6着から、得意の左回りで一変の走りを見せたが、戴冠には3/4馬身届かなかった。レースが終わって20分、ようやく検量室から出てきた四位は悔しそうに口を開いた。
「残念のひと言。位置は理想だったけど、もう少し流れてほしかった。勝負どころでアルアインやペルシアンナイトがつかまえに行かないから、自分から出ていったんだけど…。最後は並ぶまでいかなかったし、完敗は完敗だね」
中間は攻め量を増やし、この日の馬体重はマイナス12キロ。ギリギリの仕上げを施した庄野師は「本当に頑張ったけど、悔しい」と目にうっすら涙を浮かべた。今後はNFしがらきに放牧。リベンジの秋へ英気を養う。