【安田記念】7歳にして進化!ロゴタイプ連覇へ豪快に先着
2017年06月01日 05:30
競馬
追い切りを見届けた田中剛師から自然と笑みがこぼれた。「本当にいい動き。ブレずに真っすぐ、地面をなめるように走っていた」。昨年の安田記念から1年。7歳にして「昨年よりも、また進化した」と師が評価する一番の要因は“ブレない”走りにある。以前は背中からトモにかけて弱さがあった。それが徐々にしっかりし完成形が見えてきたのが7歳の今年。「常歩(なみあし)からしっかり歩けている」と師は変化を伝えた。
感染症で当初目標だったダービー卿CTを回避したが、間隔が空いてもいい出来にあるのも、ブレない走りができるようになったからだ。「帰厩後は坂路の本数を増やし、1回レースを使った分くらいの負荷をかけてきた。ブレずに走れているから以前より負荷をかけられる」と師。走りのバランスが整っていれば余計な部分に負担がかからず、疲れは最小限で済む。その分、強い調教も可能だ。
4連勝で皐月賞を制した若駒時代。勝てずに悔しい思いをした3年2カ月。そして復活V後に、より大きな舞台で経験を積んだ昨年。「無事に6歳まで走ったから今がある」。苦楽を経験しなければ円熟し得なかった。7歳での安田記念連覇でさらなる高みへ…進化した姿を見せる。