【毎日王冠】マカヒキ復権へ12秒6!沈む感覚戻った
2017年10月05日 05:30
競馬
「先週までにやっているので、そんなに無理はしていません。これくらいでいいでしょう。春と比べると動きが軽い。毛ヅヤが良くなって、体つきもシャープになっていますね」
1週前追いは新コンビを組む内田が栗東に駆けつけた。感触を確かめ「さすがダービー馬。追ったら体を使ってグッと沈む感じ。乗り味が良くて操縦性が高い」と“マカヒキ賛歌”が響いた。8月下旬に帰厩し、ここへ向けてしっかりと乗り込んできた。担当の大江助手も春との違いを口にする。
「春は使っていてもそこからグッと良くならなかった。あの馬のいい時を去年一年で感じているんで。宝塚記念をパスして秋に備えたのは良かったと思います」
昨年のダービーは馬群の狭いところを割って、ラストはサトノダイヤモンドとの追い比べ。最後の最後で鼻差競り勝ち、世代の頂点に立った。昨秋に仏遠征を挟んで、この春2走は結果が出なかった。あの栄光を、あの強さを知る者としては“こんなものではない”という思いだろう。
「今回は体調もいいので、積極的な調整ができていますね。上昇曲線も感じられます。善戦ではなく、勝つところを見てもらいたいですね」
半年の休養を経て、再起動の準備は整った。キラキラの開幕馬場に長い府中の直線。ファンのハートをわしづかみにした思い出の場所で、高らかに飛び立つ。