【秋華賞】ファンディーナ ラスト1冠へ 目覚めよ天才少女
2017年10月12日 05:30
競馬
これまで最終追い切りは全て坂路で行ってきたが今回はCWコースを選択。序盤から折り合いがつき外を気分良さそうに回った。直線で追われると鋭く反応してラスト1Fは11秒9。岩田は「気負っていなかったし、乗りやすかった。状態もグッときている」と上積みを感じ取っている。厩舎自体としても珍しいコース追い。師は「心臓を動かす時間を長くして、心臓と肺と筋肉に負荷をかけたかった」と説明した。
勝負手を打てた背景にはカイバ食いの改善がある。師は「春は食べるスピードが遅くてモグモグと食べている感じだったが、今はなめるように食べている。だから調教も遠慮せずにやれる」と証言。続けて「ショウナンパンドラも(デビュー5戦目の)スイートピーSあたりから食べられるようになった」と14年秋華賞を勝った厩舎の先輩の名を挙げた。休み明けのローズSは22キロ増だったが大半はカイバが身になったもの。「数字的には前走から微減程度だろうが、見た目は締まって見える」と愛馬のシルエットに目を細める。
デビュー3連勝が圧巻のパフォーマンスで皐月賞でも1番人気に支持されたほど。ファンの期待は十分に感じている。だからこそ師は「馬は活気にあふれていいんですけど、もうひと段階あっても。身のこなしとかに切れる感じが欲しい」と注文もつけるが、勝負のコース追いでその不安が解消できれば…。天才少女の華麗な復活劇が見られるかもしれない。