【秋華賞】リカビトス 不気味な存在…堂々の一番時計51秒1
2017年10月12日 05:30
競馬
奥村武師がニッコリ笑った。昨年10月新潟で新馬を勝ち、3月500万下、6月八ケ岳特別で無傷V3。一戦ごとに間隔を空ける異例のローテーションでG1に駒を進めてきた。「本来ならば紫苑Sを使うのが常識でしょうけど、レースを使うとダメージが残る馬なので。トライアルから本番は考えにくかった」とまず経緯を説明。「2戦目を勝った時が強い男馬相手に差し切り勝ち。あの時、秋華賞を意識した。前走後はダメージがかなりあったので、夏はノーザンファーム天栄(福島)でしっかり疲れを取った。体質も以前と比べて強くなった」そう言って、目を輝かせた。
主にダート戦線で活躍した母エンシェントヒルは強じんな末脚で現役時7勝。小田はその姿を鮮烈に覚えている。活躍の場は違うとはいえ、娘も“切れる遺伝子”はしっかり受け継いだ。重賞初挑戦がいきなりG1舞台。「G1!?ワクワクしますね。まだ負けたことがない馬なので…。そんなに甘くはないと思うけど、どれだけやれるか見てみたい」。指揮官の前向きな語りに、小田はノーマークは厳禁と心に刻んだ。