柔軟発想が生んだ栗山監督&大谷の成功 メジャーでも常識打ち破れ
2017年11月19日 11:00
野球
40歳の記者が10歳だった1987年。ファミリーコンピュータ用のゲームソフト「燃えろ!!プロ野球」が発売された。従来のソフトは捕手方向のアングルだったが、テレビ中継のようにセンター方向からのアングルで話題を呼び、記者は親にねだって発売と同時に購入した。そのソフトが広く認知されるキッカケになったのが「バントホームラン」。各チームに一人ずつ規格外の能力を持つ野手がおり、バントの構えでもボールをミートすればあっという間に打球がフェンスを越えた。記者は「こんなことありえない」で片付けたが、栗山監督だったら本気で実現させる方法を考えて練習したかもしれない。
今月11日、不可能だと思われた二刀流を成功させた大谷翔平がメジャー移籍を目指すことを正式に表明した。常識にとらわれない栗山監督と大谷だからこそ、険しい道のりを「二人三脚」で歩めたのだろう。まだまだ夢の途中。次は米球界の常識を打ち破ってほしい。(記者コラム・山田忠範)