わずか20センチ。2番人気のエアスピネルは、初コンビのムーアを背に道中は好位でリズム良く追走。直線は馬場のど真ん中から加速しラスト1Fで先頭へ。鞍上が必死に手綱をしごくも、ゴール前で勝ち馬の強襲に遭い鼻差2着に敗れた。笹田師は「ジョッキーは完璧に乗ってくれたが、(勝ち馬の)ミルコにやられたね。負けは負け。仕方がない」と悔しさを押し殺すように淡々と振り返った。一方、ムーアは「いい状態だったし、思っていたようなレースはできた。ただ、抜け出すのが少し早かったのかも。能力は高いので、必ずG1を勝てる馬だと思います」と語った。