【キタサンブラックと私】タフネス「つらい調教にも耐えてくれた」清水久師感謝
2017年12月22日 10:30
競馬
「ここまでよく頑張ってくれた。とにかく丈夫。ここが痛い、あそこが痛いというのが全くなかった。つらい調教にも耐えてくれた。結局、考えたローテーションを一度も変更することなく、ここまで来ました」
1日に坂路3本乗りを課した時期もあった。素質は丹念に磨き上げられることにより完成した。北島三郎オーナーの所有馬ともあり、キタサンブラックは国民的名馬に昇華。2年連続ファン投票1位で登場する。
「4回ファン投票で1位に選んでもらって、ありがたいですね。ただ、結果を出せていないので頑張りたい。いい形で締めくくって終わりたいですね」
清水久師は学生時代、陸上の中距離ランナーとして部活動に打ち込んだ。そんな話の流れで「キタサンブラックと一緒ですね」と主戦・武豊に突っ込まれていた。どんなに単調でつらい練習も、いつかは身になる時がやってくる。その集大成――。幾多の夢を乗せて、ハッピーエンドへ突き進む。
◆清水 久詞(しみず・ひさし)1972年(昭47)7月4日生まれ。大阪府出身の45歳。09年に厩舎開業。JRA通算2412戦178勝。13年ダービー卿CTで重賞初勝利。重賞は今年、キタサンブラックの他にジョーストリクトリでニュージーランドT、カシアスで函館2歳Sを制し通算16勝。