【有馬記念】リング 有終へ幸運の3番!ルメールも会心の笑み
2017年12月22日 05:30
競馬
枠順抽選は進み、残る枠は2枠の3、4番。最後から2番目に名前を呼ばれたリング。クジを託されたルメールが誇らしげに掲げた数字は「3」。隣の吉村師が「ホッとしてます」と、うれしそうな表情を浮かべると、ルメールは「キタサン(ブラック)をマークできる、いいポジション」と会心の笑み。
このレースを最後に、社台ファーム(北海道千歳市)での繁殖入りが決まっている。開業6年目の吉村師はリングで重賞初制覇(15年フィリーズレビュー)、G1初制覇(16年エリザベス女王杯)。厩舎を背負ってきた看板娘について「寂しい思いもあります。“初めて”の経験をたくさんさせてくれた馬。大きなトラブルなくここまで来てくれて、本当に感謝の気持ちしかない」としみじみ。続けて「無事にという気持ちはもちろんあるけれど、G1ですから。しっかり調整していい結果を出せるようにしたい」と、こん身仕上げを誓った。
ルメールとは初コンビになるが、05年はハーツクライでディープインパクトを撃破する歴史的Vを演じてみせた。今年もオークス、ダービーを含むG1・4勝とこれ以上頼もしい鞍上はいない。勝てば14年ジェンティルドンナ以来6頭目の牝馬V。最強枠と最強騎手をゲットしたリングのラストランに、競馬の神様が再び、ほほ笑むかもしれない。