【京都記念】レイデオロ驚伸!名手バルジュー「何もかも凄い」
2018年02月08日 05:30
競馬
Wコースで3頭併せ。中トゥルーラヴキッス(5歳障害未勝利)から4馬身、内ラボーナ(4歳1000万)から2馬身後方を追走していく。4角で大外に持ち出すと、鞍上が軽く促しただけで両馬を2馬身突き放した。「パワーにあふれたストロングホースだ。しかも、実に乗りやすい。過去のレースVTRも見たけど、操縦性が高くて反応も俊敏。自信を持ってレースに向かえる」と絶賛したバルジュー。それでも褒め足りないとばかりにこう続けた。「一流馬の賢さが雰囲気、態度に表れている。これほどの馬は欧州でも見かけたことがない」
藤沢和師は古馬になっての成長力を指摘する。「3歳時から体がまた大きくなったよね。10キロぐらい増えているんじゃないかな。まあ、5歳でデビューしたレディブロンド(祖母)の血統だから完成するのはもう少し先だろう」。例年になく粒ぞろいといわれる強力世代のダービー馬。JCではスタート直後に大きな不利を受けながら初の古馬相手に2着まで追い込んだ。引退したキタサンブラックの次代を託されたスーパーホースは晩成の血統を開花させてどこまで強くなるのか。「私にもそれは分からないな」と同師が言えば、騎乗停止中の主戦・ルメールも「まだ天井が見えない」と語る。
「早くから併せ馬で体を並べると、どんどん(気持ちが)エスカレートしていく。今日が初の併せ馬だが、これで大丈夫」。同師は揺るぎない手応えをつかむ。G1ドバイシーマクラシック(3月31日、メイダン芝2410メートル)を見据える一戦。バルジューが代打を務める4歳始動Vゴールの先にはメイダンのターフが続いている。