【天皇賞・春】ロケット、過去10年で3勝の最強枠ゲット!
2018年04月27日 05:30
競馬
長丁場だけに距離損を最小限に抑えられるのはもちろんだが、開幕2週目に行われるため内外の馬場差がほとんどない点も要因。加えて、舞台となる京都3200メートルはスタート直後に1周目の3角が待ち構える。最初のポイントをいかにスムーズにクリアするか。その点でも枠順は重要だ。今年、ラッキー枠を引き当てたのはミッキーロケット。枠順決定を聞いた生野助手も「ロスなく行けるいい枠。折り合いがついたところで、いいポジションに収まれば」と歓迎した。
右にモタれる癖があるロケット。コンビを組む和田は「どうしても仕掛けが他馬よりワンテンポ遅れてしまう」と評する。だが、全20戦中10戦の手綱を取っている主戦は、手をこまねいているわけではない。「菊花賞(5着)も走っている馬なので距離はこなせるはず。早めに仕掛けていった馬が止まった頃に、ひと伸びしていくイメージ」と、弱点をメリットに変えるべく戦略を練る。先に動くライバルをやり過ごすには、イン待機が有利に働く。
担当の橋本美助手も「いいところも悪いところも、この馬のことを一番分かっているジョッキー」と、主戦に手綱が戻るのを歓迎する。和田は00、01年にテイエムオペラオーで天皇賞・春を連覇。2度目の美酒となった01年は、今年と同じ1番枠だった。「今年は混戦。気楽に乗りますよ」。運も味方に、自身17年ぶりのG1タイトルを静かに狙う。