天皇賞・春を制したレインボー、引退危機…精密検査で全治不明
2018年05月03日 05:30
競馬
最近の類似するケースでは16年宝塚記念のドゥラメンテが挙げられる。首差2着で入線しながら、ゴール後にバランスを崩し、鞍上のM・デムーロが下馬。左前肢の複数の腱とじん帯に炎症と内出血が確認された。経過観察の結果、患部の良化は見られず、レースから3日後に「競走能力喪失」の判断が下され、引退に追い込まれた。
骨には異常がなく、生命の危険がある状態ではないが、腱の断裂など重傷であれば現役続行は難しい見込み。同馬は既に、栗東近郊のノーザンファームしがらきに移動。同牧場で経過が観察される。管理する浅見師は書面を通じ「一生懸命に走って1着でゴールしましたが、結果的に記念写真を一緒に撮ることができませんでした。また、騎手がまたがって走れるように力を合わせてケアをしていきたいと思います」とコメント。愛馬の奇跡の復活を願っている。
◆レインボーライン 父ステイゴールド 母レーゲンボーゲン(母の父フレンチデピュティ)牡5歳 栗東・浅見厩舎所属 馬主・三田昌宏氏 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦歴22戦5勝 総獲得賞金4億5046万6000円。主な勝ち鞍は18年天皇賞・春、阪神大賞典。16年アーリントンC。