G1・7勝“希代の名馬”オペラオー死す…和田「記憶にずっと残る馬」

2018年05月21日 05:30

競馬

G1・7勝“希代の名馬”オペラオー死す…和田「記憶にずっと残る馬」
99年皐月賞をテイエムオペラオーで制し笑顔の和田 Photo By スポニチ
 99年から01年にかけてJRA最多タイとなるG1・7勝を挙げたテイエムオペラオーが17日午後2時半すぎ、けい養先の北海道新冠町、白馬牧場で心臓まひにより急死した。22歳だった。同馬は繁殖シーズンの3月から6月の間、同牧場にけい養されていた。長浜和也社長は「急に倒れて、2度、3度は起きようとしたのですが、あっという間に眠るように静かに亡くなりました」と語った。今後は牧場に献花台を設けて、ファンに対応する。石碑を建てる予定もあるという。
 現役時代26戦全てで手綱を取った和田は「引退後は牧場に合いに行って、元気なオペラオーにかまれたこともある。近い世代の馬(スペシャルウィーク)が亡くなったばかりで気にはしていたが、ずっと元気でいてほしかった。記憶にはずっと残る馬。また思い出しながら、騎手をやっていきたいし、これからも天国から見守ってほしい。花を手向けにいきたいと思います」と最愛の相棒を静かに見送る。

 テイエムオペラオーは98年8月デビュー。99年クラシックではアドマイヤベガ、ナリタトップロードなどとしのぎを削り、皐月賞を制した。翌00年は京都記念、阪神大賞典、天皇賞・春、宝塚記念、京都大賞典、天皇賞・秋、ジャパンC、有馬記念と8戦8勝で古馬中長距離G1を完全制覇。同年の年度代表馬に選出された。獲得賞金は18億3518万9000円で、昨年キタサンブラックに抜かれるまでJRA歴代最高だった。04年には顕彰馬に選出。種牡馬としてはテイエムエース(東京ハイジャンプ)、テイエムトッパズレ(障害重賞3勝)を送り出した。

 ▼竹園正継氏(現役時のオーナー)今回の知らせを聞いた時は本当に驚きました。やはり8連勝した2000年が一番印象に残っています。前の年に最優秀3歳牡馬に選ばれて、翌年は恥ずかしいレースはできない。負けるなと言ったら、その通りになりました。亡くなった日にも栗毛でそっくりの馬が生まれたと聞いていますし、これから見るのが楽しみです。凄い馬でしたし、本当にありがとうという気持ちです。

 ▼岩元市三元調教師 初めてのG1勝利をプレゼントしてくれた皐月賞が今でも一番思い出に残っています。調教では乗り手を落として1頭で厩舎に帰ってきたりと、やんちゃなところを見せていましたが、レースでは決して大崩れしない、とにかく強い馬でした。昨年合いに行った時は元気な姿を見せてくれました。非常に残念ではありますが、今は感謝の気持ちでいっぱいです。

 ◆テイエムオペラオー 父オペラハウス 母ワンスウエド(母の父ブラッシンググルーム)96年3月13日生まれ、栗毛 栗東・岩元市三厩舎所属 馬主・竹園正継氏 生産者・北海道浦河町杵臼牧場 戦績26戦14勝 総獲得賞金18億3518万9000円(所属、馬主、生産者、戦績、賞金などは現役時のもの)

おすすめテーマ

2018年05月21日のニュース

特集

ギャンブルのランキング

【楽天】オススメアイテム
`; idoc.open(); idoc.write(innerHTML); idoc.close(); });