野中、欧州武者修行の成果見せる 土日東京12鞍「楽しみ」

2018年10月26日 05:30

競馬

野中、欧州武者修行の成果見せる 土日東京12鞍「楽しみ」
小桧山師(左)と談笑する野中(撮影・村上 大輔) Photo By スポニチ
 たくましく、少し大人びて帰ってきた。4年目の野中悠太郎(21=美浦・根本)が7カ月間に及ぶアイルランド遠征から21日に帰国。「日本の競馬に乗るのが本当に楽しみだった」と声を弾ませた。武者修行で成長した姿をファンに見せたい。今はその一心だ。
 デビューからの4年間で29勝を挙げた有望株。長期遠征は騎乗機会が少なく未勝利に終わったが「8カ所の競馬場で乗せてもらった。この経験は大きい」と振り返る。フラットな競馬場がほとんどないアイルランド。馬はスピードよりもスタミナやパワーに比重が置かれ、騎手の腕が問われる中でしのぎを削った。「最後は馬をバテさせないでどれだけ残せるかが大事だった」。日本にはないコース形態でキャリアを積み上げ腕を磨いた。

 日本と欧州の違いはレースだけではない。調教場は「その辺の平原を走っているような感じ」。ラチがないため馬をしっかりコントロールする技術が第一に求められた。「小さい頃からあんな場所で乗れば欧州の騎手は自然とうまくなりますよね」。日本人と外国人騎手の腕の違いはどこにあるのか。その差を埋めるため、貪欲に吸収した。

 「海外遠征は間違いなく技術のレベルアップにつながる。他の若手騎手には行かないでほしい」。こんな冗談が言えるのは、進化した自分に絶対の自信があるからだ。今週は土日とも東京で計12鞍に騎乗。欧州仕込みの騎乗テクを見せつけ、7カ月ぶりの白星を手にしてみせる。

 ◆野中 悠太郎(のなか・ゆうたろう)1996年(平8)12月29日生まれ、福岡県出身の21歳。15年3月中山でデビュー。同年7月19日の福島1Rキャラメルサレで初勝利。趣味はお笑い番組を見ること。座右の銘は凡事徹底。1メートル61、46キロ、血液型A。

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