菜七子、1番人気馬で初連勝 重賞初制覇へ弾み
2018年11月11日 05:30
競馬
3年目の現在、菜七子に対する関係者評は「スタートが上手なジョッキー」が大半。「実はスタートが速い馬ってゲートの中でうるさかったりする。出そうとするとタイミングが合わないことも多い。とにかく馬の邪魔をしないようにしている」とスタート論を語る菜七子。全42勝中17勝を逃げ切りで決めているのは、減量の恩恵だけではない。
明確な武器が認知され始め、第3場では人気馬の依頼も増えてきた。ハンサムリーで逃げ切った前回Vに続き、連続1番人気で自身の連勝を決めた。過去22回騎乗した1番人気で3勝と勝ち切れないイメージもあったが、それも払拭(ふっしょく)しつつある。
福島記念で騎乗を依頼した竹内師もその“スタートセンス”を買ってのもの。菜七子は「勝ちたいのはもちろんだけど、特に意識しないよう、いつもの一鞍と同じように頑張りたい」と平常心。土曜は6Rでも4番人気馬(アポロアミ)を2着に導くなど手綱さばきはさえている。自身9度目の重賞で好スタートを切れば、JRA女性騎手初の重賞勝利も夢ではない。