【ジャパンC】カプリ、ムーア太鼓判 馬なり12秒2

2018年11月23日 05:30

競馬

【ジャパンC】カプリ、ムーア太鼓判 馬なり12秒2
東京競馬場の芝コースでライアン・ムーア騎手を背に追い切るカプリ(撮影・郡司 修) Photo By スポニチ
 国際招待レース「第38回ジャパンC」の木曜追いが東京競馬場で行われ、アイルランドから参戦のカプリ(牡4)が英国の剛腕ライアン・ムーア(35)を背に芝コースで軽快な動きを披露。名手も並々ならぬ手応えを口にした。名門エイダン・オブラエイン厩舎が送り込んできた昨年の愛ダービー馬が、外国馬13年ぶりの優勝を狙う。
 シャイな性格で、普段はほとんど笑顔を見せないライアン・ムーア。「アイスマン」の異名も持つ名手が、カプリの追い切りを終えると珍しく表情を緩ませた。

 「ベリーハッピー。非常に満足のいく状態だ。輸送もうまくいったようだ。精神的にも安定して動きも良かったよ」。最終追いはレースと同じ芝コース。向正面から軽快に加速する。直線も全くの馬なりで1F12秒2。手綱から伝わった好感触が「アイスマン」をいつになく冗舌にさせた。

 カプリとのコンビでは4戦3勝。前走の英チャンピオンS4着が初の敗戦だった。「前走は秋3戦目で凱旋門賞(5着)からの回復が十分ではなかった。道中で不利も受けた」と敗因を分析。「今朝は凄くフレッシュな感じだった。順調に回復している。芝もデコボコしておらずフェアな状態。この馬にフィットしている」と手応えを隠さなかった。

 ライバル馬を問われると、まずアーモンドアイの名を挙げた。「彼女はズバぬけた能力の持ち主。彼女がいるから今年は頭数が少ないのでは」。さらに続けた。「サトノダイヤモンド、スワーヴリチャードも強力。あとキセキも気になるね」。リップサービスではない。世界の強豪の背中を知り日本競馬も熟知するからこその冷静なジャッジ。その上でやや語気を強めた。「でもカプリはクラシックホース(昨年の愛ダービー、英セントレジャー優勝)。欧州の一線級と互角に戦ってきた。十分やれる自負がある」。欧州が誇る名門A・オブライエン厩舎の主戦としてのプライドをにじませた。

 「日本競馬のレベルの高さは世界中が認めている。ジャパンCも外国馬が優勝から遠ざかっているのも知っている。勝つのは難しいレースだ」。名手は正直な感想を口にした上で、こう締めくくった。「カプリは力を発揮できる状態。僕もベストなレースができるよう策を練る。そうすれば好レースになる」。最後はいつものように表情を引き締めたアイスマン。闘志を宿した眼光だけが、鋭く輝いていた。

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