【天皇賞・春】“最強1勝馬”エタリオウ 馬具工夫でスムーズ走

2019年04月25日 05:30

競馬

【天皇賞・春】“最強1勝馬”エタリオウ 馬具工夫でスムーズ走
坂路で追い切ったエタリオウ Photo By 提供写真
 “最強の1勝馬”エタリオウが大一番での逆転を狙う。昨年菊花賞など重賞で2着4回。詰めの甘さを解消するべく陣営は馬具を工夫し、坂路での最終追い切りではスムーズな走りを披露した。動きを見届けた主戦のミルコ・デムーロ(40)も満足げ。菊花賞で鼻差敗れたルメール&フィエールマンとの再戦。秋の淀の借りは春の淀で返す。
 漆黒の馬体が坂路で躍動した。エタリオウは開門から約30分後に坂路に入場し、単走で駆け上がった。序盤は馬の気分に任せてゆったりと運び、3Fすぎから徐々にペースを上げていく。ゴーサインにスッと反応して最高速にギアを上げると、力強い脚さばきでフィニッシュした。4F55秒4~1F12秒7は目立つ時計ではないものの、鋭い反応で見た目には何の不安もない走り。モニターで動きを確認したM・デムーロも満足そうに口を開く。

 「1週前はキリが多かったけど、けっこう追っていい感じの動きだった。1回使って良くなっているし、今週は坂路で単走。馬場が重たくても大丈夫そう。調子は良さそうです」

 友道師も同じく動きの良さに手応えを感じ取る。

 「先週は新しいブリンカーを着けて、3頭併せでやってもらった。稽古はそう動くタイプではないが、ステッキにしっかり反応していました。今週はブリンカーを着けずに単走で追い切りましたが、反応も良く、いい感じです」

 強い4歳世代でも屈指の実力だが、難しい気性が課題。ダービー4着などデビュー10戦で5着以下がない代わりにVは1度だけ。初めて1番人気に推された今年初戦の日経賞も2着だった。その詰めの甘さを打破するために、中間は馬具を矯正して本番に挑む。

 師は「前走は休み明けでムキになったので、中間は浅いブリンカーを着けています。先週はデムーロも“しっかり集中して走っていた”と言ってくれた。強い馬はいますが、この馬は相手よりも自分の力を出せるかどうか。待望の2勝目をG1で何とか挙げたいと思います」と力強く話した。

 菊花賞ではビッグタイトルに手が届かなかったが、着差はわずかに鼻。名門・友道厩舎の仕上げに、昨年レインボーラインなど天皇賞・春4勝の父ステイゴールドの血の力が加われば。ルメール&フィエールマンを負かすのは、やはりこの馬しかいない。 

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