【天皇賞・春】“最強1勝馬”エタリオウ 馬具工夫でスムーズ走
2019年04月25日 05:30
競馬
「1週前はキリが多かったけど、けっこう追っていい感じの動きだった。1回使って良くなっているし、今週は坂路で単走。馬場が重たくても大丈夫そう。調子は良さそうです」
友道師も同じく動きの良さに手応えを感じ取る。
「先週は新しいブリンカーを着けて、3頭併せでやってもらった。稽古はそう動くタイプではないが、ステッキにしっかり反応していました。今週はブリンカーを着けずに単走で追い切りましたが、反応も良く、いい感じです」
強い4歳世代でも屈指の実力だが、難しい気性が課題。ダービー4着などデビュー10戦で5着以下がない代わりにVは1度だけ。初めて1番人気に推された今年初戦の日経賞も2着だった。その詰めの甘さを打破するために、中間は馬具を矯正して本番に挑む。
師は「前走は休み明けでムキになったので、中間は浅いブリンカーを着けています。先週はデムーロも“しっかり集中して走っていた”と言ってくれた。強い馬はいますが、この馬は相手よりも自分の力を出せるかどうか。待望の2勝目をG1で何とか挙げたいと思います」と力強く話した。
菊花賞ではビッグタイトルに手が届かなかったが、着差はわずかに鼻。名門・友道厩舎の仕上げに、昨年レインボーラインなど天皇賞・春4勝の父ステイゴールドの血の力が加われば。ルメール&フィエールマンを負かすのは、やはりこの馬しかいない。