あと一歩だった。1番人気ゴールドドリームはスムーズに好位追走から直線を迎えた。外からインティに迫る。完全に勝ちパターンだったが、内に潜り込んだクリソベリルに差され、5度目のG1・2着。ルメールは悔しさをにじませた。「いいポジションを取れたし最後もよく伸びてくれた。勝った馬が強かった。一生懸命に走ってくれたが…」
平田師も思いは同じ。「完璧。本当に完璧だった。だが、最後にやられた」。無念そうに絞り出すと「今後はオーナーと相談したい。全て未定」と続けた。王座奪還とはいかなかったがG1・5勝馬としての実力は証明。来年は7歳を迎えるが全く衰えていないことも示した。もうひと花、咲かせるシーンもあるはずだ。