【阪神JF】レシステンシア90点 剛の“柏戸”父ダイワメジャーの特徴を色濃く受け継いだ臀部
2019年12月03日 05:30
競馬
分厚くて硬い筋肉の塊。牡馬のように強じんなトモ、野太い首、立派なキ甲、大きな腹袋、太い尾…。血は争えないと言いますが、筋肉マッチョな父ダイワメジャーの特徴を色濃く受け継いでいます。特に発達した臀部(でんぶ)は、この親にしてこの子あり。15年の阪神JFを押し切った同産駒のメジャーエンブレムにも筋肉の付き方がとても似ています。発達した上半身に比べて下半身はいささか頼りない。膝下が小づくりで、管囲も細い。陣営が気を使うところでしょう。
気性の勝った顔立ちもダイワメジャー譲りです。鋭い目つき、きつい耳の立て方は4年前の2歳女王を思い起こさせてくれます。前向きさを伝える立ち姿。レースでも行きたがるはずです。やる気に満ちたパワーの塊のような鹿毛。猛牛のように激しく攻め立て、相手を力で圧倒した柏戸の「剛」を強くイメージさせます。
柔よく剛を制し、剛よく柔を断つ。中国の古い兵書「三略」には2つの相反する教えが併記されています。柔と剛のどちらにも利点があり、やり方によって相手に勝つことができるという意味です。国技館よりも土俵が広くて長い阪神競馬場の1マイルで、剛よく柔を断つには…。猛牛のような怒とうの勢いを制御し、道中いかにリラックスして走れるか。リアアメリアの「柔」を断つ鍵です。